黒柳NOTE
夢を形にする
「自宅に露天風呂がほしい」
ご主人の家に対する希望は極論するとそれだけでした。
もちろん、露天風呂があればそれで良いわけではなく、その他の部分にも様々なご要望はあります。しかし、これだけは実現したいと強く希望されたのが露天風呂でした。
お客様のご要望
- イメージはとある軽井沢のホテルの露天風呂
- ベランダの小スペースでもこれだけのものが作れるのかと感心したのが、自宅に露天風呂を作ろうと思ったきっかけ
- 内風呂に隣接したバルコニーにそれらしい木製(又は木調)の浴槽、少しでも空が見えて逆に周囲からは覗かれないくらいの規模でいい
- バルコニーは小さくてもいいが前方の視界は開けていて欲しい
- 身体は内風呂で洗うが浴槽の掃除用にシャワーが一つ欲しい
「『できない』とは言わない」ことを信条とする黒柳建設。
露天風呂づくりは初めてでしたが、何度も話し合いを重ね方向性を固めました。
特に留意する点は3つ、❶構造、❷防水、❸メンテナンスです。そしてデザインも重要です。この3つはお互いに影響を及ぼし合い、一つの不備が他の性能へも影響することは必須です。
露天風呂のある家を建てる3つの秘訣
高いプランニング力
建物が密集している都心の住宅地で露天風呂のある家を建てるなら、周囲からの視線をカットするためになるべく高い場所に露天風呂を設けなければなりません。また高いところであればあるほど、空を近くに感じることができ解放感に溢れた露天風呂になります。目隠しのために、壁や塀などを設けるなら開放感を失わないためにも高さ、形、開放部分も含めてきめ細かいプランが必要です。
細かいプランをきっちりとした設計図面にします
安全・安心の仕組が必要
また建てる前から建物への負荷も十分に考慮しておかなければなりません。階下への水漏れや構造へのダメージを避けるためには入念な防水工事を行い、数年経った後のメンテナンスがしやすいように設計を行わなければなりません。さらに階下の防音仕様にも配慮が必要です。露天風呂のある家は、長い目で見て安全で安心できる家でなければならないのです。
- ウッドデッキ風の仕上げとし、ベランダ床・立ち上がりに防水層を設けること
- 水と人の重さを考慮した構造設計を行うこと
- 外断熱工法の断熱層と通気層の機能を損なわないこと
- 防水層は一般的なバルコニーのFRP防水とし、メンテナンス性を考慮すること
- 仕上げ材を防水層にビス固定しないこと、コーキング処理をしても不可とすること
- ベランダ床・立ち上がりのFRP防水は塗り替えを前提とし、デッキ材と浴槽が一時的に分解移設できること
- FRP防水の塗替えは一般的な10~15年を目処とすること
- 給排水の接続が外部より点検・工事ができること
- 防水層の貫通部は極力排し、容易に点検ができること
- 防水層貫通部は勾配を付け、シーリング剤で壁厚分処理をし、点検ができること
- 躯体の断熱気密層・防水層の貫通部からの水漏れが生じた際に下方から点検できること
そしてなにより熱意が必要
「露天風呂が家に欲しい」なんてプロに話したら笑われちゃうんじゃないか。そんな思い込みから本当の希望を口に出せない。でもどうしても欲しい!笑われてもいいから聞くだけ聞いてみよう。
「露天風呂のある家ってできますか?」
どんな夢だって口にしないと形にできません。そして何より絶対に実現させてやると強い想いを持って家づくりに臨む熱意が必要です。プラン、材料、予算、維持管理、全ての面で真剣に検討して、悩んで考えて迷って大変な苦労をして、ようやく夢が形になった時の喜びは本当に大きいものです。
昼とは違った雰囲気が楽しめる夜の露天風呂
露天風呂に入りながら流星群を楽しんでいるそう
メディアにも紹介されました
夕刊フジ『大人贅沢』
2019年7月26日(金)
ありそうでなかった、我が家に露天風呂を実現
日本テレビ『ZIP』
2013年11月26日(月)
いい風呂の日「露天風呂のある家」
1980年の創業以来お客様の夢とこだわりを形にしてきました
黒柳建設は東京都を中心に注文住宅を手掛ける工務店です。代表取締役社長である黒柳伸次の口癖は「どんなわがままも言ってください」です。都心部に多い狭小地や変形土地といった難しいと言われる土地や条件であればあるほど燃える気質で、創業以来お客様の夢やこだわりをできるだけ叶えることに尽力してきました。
黒柳建設はお客様に対して遊び心満載で、ユニークな家づくりのご提案を常に心がけています。露天風呂のある家もその一環です。家をご家族の皆さんで楽しんでいただける場所にしたい、そんな思いに共感して下さった多くのお客様からご支持をいただいています。
制度の変更、廃止などにより、現在ではあてはまらない場合もございます。あらかじめご了承ください。
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